メールが不便なら、メーラーごと作ればいい。B-mailを作ってみた
メールが不便なら、メーラーごと作ればいい。B-mailを作ってみた
仕事でメールを使っている人は、まだまだ多いのではないでしょうか。
注文の連絡。
見積もりの送付。
請求に関する確認。
お客様からの問い合わせ。
取引先との打ち合わせ。
社内ではチャットツールが普及しましたが、社外とのやり取りでは、やはりメールが現役です。
ところが、このメール。
仕事で使おうとすると、地味に面倒ではありませんか?
大事なメールが、広告メールに埋もれる
朝、メーラーを開く。
新着メールが40件。
「おっ、今日は連絡が多いな」と思って確認すると、広告、営業、サービスのお知らせ、メルマガ、キャンペーン。
本当に確認しなければならないメールは、たった数件。
大事なメールに限って、どうでもいいメールの中へ見事に埋もれています。
そして、こんなことが起きます。
「あのお客様からの返信、どこにいった?」
「見積もりを送ったのは、いつだった?」
「この案件について、前に何て答えたっけ?」
検索窓へ相手の名前を入れる。
件名を思い出す。
過去のメールを一件ずつ開く。
違う。
これでもない。
あれ、削除した?
メールを探しているだけなのに、ちょっとした遺跡発掘です。
仕事をするためにメールを使っているのか、メールを探すために仕事を止めているのか、わからなくなります。
不便なら、メーラーを作ってしまえばいい
「これ、もっと業務に合わせたメーラーがあれば便利なのでは?」
そう思って開発したのが、B-managementのメール機能。
略して、B-mailです。
Gmailや一般的なメーラーが悪いわけではありません。
むしろ、普通にメールを送ったり受け取ったりするには、とても優秀です。
しかし、B-mailで目指したのは、単にメールを送受信することではありません。
メールを、業務データの一部として使えるようにすることです。
メールが注文データにつながる
一般的なメーラーでは、メールはメールの中にあります。
注文データは注文管理。
見積もりは見積管理。
請求は請求管理。
プロジェクトはプロジェクト管理。
全部、別々です。
そのため、注文内容を確認してからメーラーを開き、お客様の名前やメールアドレスで検索し、過去のやり取りを探さなければなりません。
B-mailなら、注文データから、そのお客様との過去のメールを呼び出せます。
「この注文について、どんな話をしていたのか」
「変更の依頼はあったのか」
「いつ、どんな回答をしたのか」
注文情報とメールのやり取りを、同じ仕事の流れの中で確認できる。
これだけでも、かなり便利です。
プロジェクトや見積もり、請求ともつながる
メールで行われている業務は、メールだけで完結しているわけではありません。
メールで問い合わせが届く。
見積もりを作る。
注文を受ける。
プロジェクトが始まる。
納品する。
請求する。
すべて、同じ仕事の流れです。
ところが、一般的なメーラーの中では、それぞれの関係が見えません。
だから人間が頭の中で、
「このメールは、あの案件の話だな」
と結びつけています。
担当者が覚えている間は、それでもいい。
しかし、担当者が休んだら?
退職したら?
半年後に同じお客様から問い合わせがあったら?
記憶に頼った管理は、いつか限界が来ます。
B-mailでは、メールをプロジェクト、見積もり、請求などの業務情報と紐づけられます。
つまり、「メールを探す」のではなく、仕事からメールをたどれるのです。
メールなのに、チャットのように読める
そして、B-mailの特徴的な機能が「チャット表示」です。
通常のメーラーでは、同じ相手とのやり取りでも、ほかのメールに混じって表示されます。
件名が変われば別のスレッドになる。
返信が続けば、引用文がどんどん長くなる。
誰が、いつ、何を言ったのかを確認するだけで疲れます。
そこで、チャットボタンを押します。
すると、やり取りしている相手のメールだけに絞り込まれ、チャットのような形式で表示されます。
こちらが送った内容。
相手から届いた返信。
それらが会話の流れとして並ぶ。
「あのメール、どこへいった?」
と探す必要がありません。
チャットボタンを押せば、その相手とのやり取りに集中できます。
対応が終わったら、チャットボタンをOFFにする。
実にシンプルです。
相手には、普通のメールとして届く
「チャット表示にしたら、相手も同じシステムを使わないといけないのでは?」
いいえ。
チャット形式に見えるのは、B-mailを使っているこちら側だけです。
相手には、いつもどおり普通のメールとして届きます。
新しいアプリを入れてもらう必要もありません。
アカウントを作ってもらう必要もありません。
操作方法を説明する必要もありません。
相手の環境は変えずに、こちらの仕事だけをわかりやすくする。
これが大事なのです。
便利なシステムを作ったのに、「取引先にも使い方を覚えてもらってください」となった瞬間、導入のハードルは一気に上がります。
相手を巻き込まなくても使える。
これもB-mailの強みです。
メールを読む道具から、業務を進める道具へ
B-mailは、Gmailの代わりを作りたかったわけではありません。
メールを送受信するだけなら、すでに優れたサービスがたくさんあります。
私たちが作りたかったのは、メールを業務から切り離さない仕組みです。
注文からメールを見る。
プロジェクトからメールを見る。
見積もりや請求とメールを紐づける。
やり取り中の相手だけを、チャット形式で確認する。
メールを探す時間を減らし、必要な情報へすぐたどり着けるようにする。
メーラーを開発してしまえば、こんなことができる。
メールが不便なら、メーラーごと業務に合わせればいい。
そんな発想から生まれたのが、B-managementのB-mailです。
超便利ではないでしょうか。
私は、超便利だと思っています。
だって、自分が欲しくて作ったのですから。
――DXおじさんの戯言
https://ku-fu.jp/topics/